中古のApple製品を買うと、純正延長保証のAppleCareには十中八九入れない。
メーカー保証も前ユーザーの購入日から計算されるので短い。
それを補う存在がモバイル保険。
ですが、中古端末を登録するには隠れたルールがありました。
僕はそれによって入れなかった...
もくじ
中古でApple製品買ったときの保証
Apple製品を中古で買うメリットはズバリ、安いことです。
僕は新品同様の未使用品iPadを定価より40%ほど安く手に入れられました。
デメリットは一言で言えば、ハイリスク。
未使用品とは言っても、前のユーザー、中古販売店のスタッフが本体に触れています。
商品状態については中古販売店の査定を信用するほかありませんし、内部がどうなっているかは見えません。
ハズレを引く可能性は新品より高いでしょう。
AppleCare+(延長保証サービス)は入れる?
AppleCare+は、Apple公式の延長保証サービス。
過失や事故による損傷であっても、最大2回まで4400円で修理・交換が可能になるというものです。しかも2年間。
自然故障だけでなく、物損にも対応してくれる点がポイントです。
AppleCare+に入っていなくて、過失や事故で壊してしまい、Appleに修理を依頼した場合。
通常の修理代金はなかなかに高いんです。
例えば僕のiPadPro12.9インチ第3世代なら、7万を優に超えてきます。恐ろしい。
必要に思えてくるAppleCare+ですが、
中古のApple製品は公式の延長保証サービスAppleCare+に(基本的には)加入できません。
ただし、前のユーザーが買った日から1ヶ月以内の端末なら加入できます。
買いたてホヤホヤの端末を中古で手に入れた場合です。
でもそんなケースは稀!
Apple製品1年限定保証(メーカー保証)はどうなる?
家電製品にはメーカー保証が1年ついていることが多いですよね。
ユーザーに過失がなく、製造上の問題と認められた場合に適用される保証です。
Appleにもあります。
「Apple製品1年限定保証」という名前だそうです。
Appleの場合、中古品でも適用されます。
ただし、【前のユーザーが購入した日】から1年間。
新品よりは短い。
この保証期間を調べる方法があります。
僕のiPadの保証状況を調べてみた
調べ方
調べ方は簡単。
設定画面で見られます。(iOS12.2からの新機能)
確認方法 ①「設定」アプリを開く。 ②「一般」→「情報」をタップ。 ③「限定保証」もしくは「AppleCare+」が表示されているところを確認
早速僕のiPadでも調べてみました。
すると...
AppleCare+の表示が!!
前ユーザーがAppleCare+に入ってくれていた
なんと僕のiPadは、前のユーザーがAppleCare+に加入してくれていたんです。
適用ルールはメーカー保証(Apple製品1年限定保証)と同様。
AppleCare+に加入済の端末だった場合、加入した本人でなくても恩恵は受けられます。 メーカー保証同様、前のユーザーが購入した日からの計算です。
ラッキー!
ある日、「AppleCare+」の文字が「限定保証」に変わっていた
悲報です。
購入から約1ヶ月後、改めてAppleCare+の状況を調べると、
「AppleCare+」と表示されていた部分が「限定保証」に変わっていました。
保証期間も一年短くなっています。
なんでや!!
俺のAppleCare+どこいってん!!
即Appleに問い合わせ。
おそらく前のユーザーが解約したのだろうとのこと...
解約できるのか...知らなかった。
前ユーザーが加入したAppleCare+の注意点
中古品の前ユーザーが加入したAppleCare+は、解約されて途中で終了する恐れがあります。
幸運に浮かれ、安心していたからこそ、余計がっかり。
アテにできるものではないと思いました。
モバイル保険
でも実は、中古のモバイル製品でも入れる保険があるんです。
モバイル保険です。
僕が今回中古品を買う際、後押しとなった存在です。
もともと僕は、「中古だと故障が怖いけど、モバイル保険に入ればいいか」と思って買いました。
AppleCare+がダメだった今、これしかありません。
モバイル保険とは
モバイル保険とは、月々700円で年間最大10万円まで何回でも補償できる、モバイル端末の保険です。
期間はなく、任意で続けた分だけ補償が続きます。
なんと
中古品でも加入できる!
この保険のすごいところです。
さらに、1台のメイン端末に加え、2台までサブ端末を登録できます。
サブ端末の場合、補償の上限が3万円に設定されており、メインより手薄くはなります。
ですが、サブ端末を登録しても月々の支払いは上がりません。700円のまま。
こりゃ素晴らしい。
どうせ加入するなら3台登録したいところです。
「加入したら、あの端末とこの端末も登録して...」と、加入する前から青写真を描いていました。
加入条件
加入するには条件があります。
【加入条件】
①無線通信が可能な端末
②端末取得から一年未満の端末
③日本の国内メーカー品、あるいは日本法人の設立されている海外メーカー品
④保険加入時点で全機能正常に動作する端末
⑤オークションや友人、知人からの譲渡品は加入対象外
⑥中古品の場合、販売店による保証が3ヶ月以上あること
※⑥について、ゲオで購入した中古品は販売店保証1ヶ月だが例外的に対象。
以上に該当する場合でも、個別に判断してもらう必要があるので、問い合わせは必須です。
「3ヶ月以上の販売店保証」の落とし穴
僕の購入したiPadは、これら全ての加入条件を満たしていると思っていました。
が、落とし穴が。
⑥の「販売店による3ヶ月以上の保証」という点。
モバイル保険に加入するには、3ヶ月以上の【商品代金100%での保証】が必要です。
この事実を知ったのは、iPadを買った後!
加入のために問い合わせた時、初めて知りました。
いやいや!これWebサイトに記載しとくべきやろ!
3ヶ月以上とは書いてても、全額とは書いてへんかったで!
僕のiPadはモバイル保険の対象外だった
残念ながら僕のiPadはモバイル保険に加入できませんでした。
加入できなかった理由について
僕が利用した販売店「携帯販売のモバイルステーション」の初期不良保証は
6ヶ月(180日)。※購入後7日以内のストアレビュー投稿で付帯
6ヶ月の中身をよく見ると、商品代金の100%で保証してくれるのは
初めの30日だけ。
31日目以降は、80%、50%と減額していきます。
当然、モバイル保険には入れませんでした。
...モバイル保険自体はいい商品だと思っています。
でも加入できなければ利用もできません。
残念です。
検討されている皆様、ご注意を...
モバイル保険さん、Webサイトにはぜひ「100%保証」が条件とわかるよう記載をお願いします...
まとめ
結論
中古品はAppleCare+と縁がないものと諦める
中古品の手堅い保証ならモバイル保険一択。加入できる販売店を吟味する
カバーや保護シートで対応する
AppleCare+に加入済の商品にはまず出会えないし、出会えても解約されるリスクがあります。
自分で加入できるものに出会える可能性はもっと少ないと思います。
なのでAppleCare+は諦める。
中古のApple製品に物損付き延長保証サービスを付帯したいのであれば、モバイル保険に入るほかありません。
その場合、販売店の吟味が必要です。
いっそのこと、保証サービスは諦めてしまい、カバーや保護シートで守りながら使うというのも1つの手だと思います。
AppleCare+加入済みの中古品について
もし、中古で手に入れたApple製品にAppleCare+が付帯していても、それが続くとは限りません。
AppleCare+は途中解約のできる商品です。
2年間分の料金を分割でも一括でも購入できるのですが、どちらの購入方法でも解約ができてしまいます。
前ユーザーに、現ユーザーの保険料を払ってあげる義務はありません。(約束していたなら別ですが)
売りに出したあとは、残り日数分の返金を求めて解約するケースがほとんどでしょう。
よって期待は禁物。
AppleCare+に自分で入れる商品を探す方法
非常に稀だとは思いますが、中古品であってもAppleCare+に自分で入れる場合があります。
前のユーザーが購入してから1ヶ月以内の端末を手に入れることができた場合です。
さらに、前のユーザーが購入した日を事前に推測する方法があります。
Appleの公式サイトに、Apple製品の保証状況をシリアル番号から調べられるページがあるんです。
https://checkcoverage.apple.com/jp/ja/
ここでわかった保証の終了日から逆算することで、購入日を推測できます。
ただそもそも、購入前に「シリアル番号」を知るのにもハードルがあります。
中古品を購入する前に、販売店がシリアル番号を教えてくれるかどうかです。
僕が利用した「モバイルステーション」では、購入前には教えられないとのことでした。
日本橋の中古ショップ「じゃんぱら」では、店頭に並んでいる実機を手にとって見られるので、シリアル番号も確認できました。
ですが僕が見た中には、購入日から1ヶ月以内の商品はありませんでした。
...調べるのに一苦労、探し当てるのにさらに苦労します。
この条件で絞ると、購入できない状況が続いてしまうと思います。
やはり、
中古品のAppleCare+には期待しない!諦める!
これに尽きると思います。
モバイル保険に入れる販売店を吟味する
手堅い物損付き延長保証サービスを付帯させたいのなら、モバイル保険に入るのが得策でしょう。
3ヶ月以上、かつ100%保証のある販売店を探す必要があります。
例えばイオシスという販売店なら?
イオシスも、モバイルステーションと同様に、中古のモバイル端末を買取・販売しているお店です。
オンラインショップだけでなく、実店舗もあります。
イオシスの中古品には、3ヶ月商品代金の100%保証が付帯します。(未使用品であれば6ヶ月付帯)
ですので、モバイル保険に加入可能ということになります。
(イオシスの公式サイト内に、モバイル保険を紹介するページがありました。公式に加入可能であることを謳っています。)
そもそも壊れないように気をつける
壊れないに越したことはない!
カバーや強化ガラス、保護シートで守ることで、破損のリスクを減らすことができます。
これらグッズの購入代金を保険代と考えて、AppleCare+に入らないという選択肢をとる人も。
オススメの保護シートがあります。
Wrapsolという商品です。
僕はiPhone3Gの時代からずっとこれを使っています。
Wrapsolを貼った状態で画面を割ったことがありません。
なかなかな衝撃を与えても耐えてくれます。
「これは逝ったな」という衝撃音と共に落としても、無事だったことが何度もあります。
最近は強化ガラスを使う人が多いですが、僕はこっちの方が好きです。
触り心地も問題ない。
問題は貼りにくさと、iPadPro12.9インチ第3世代用の商品が発売されていないこと。
でも本当にオススメです。とても気に入って使っています。
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ちなみに僕のiPadは、裸で使っています。
カバーつけたら重いし、デザインも変わっちゃうし。
対応してるWrapsol売ってないし。
...だからこそ、延長保証で守りたかったんです。。
守るものはなにもない。まさに丸腰状態。
あとは気をつけるしかありません。
僕が得た教訓
・買う前にしっかり調べること
・リスクをとって安さを得た事実を忘れないこと
・大事に使うこと